オートコールの費用は?
料金構成や費用比較前のポイントを解説

オートコール

UPDATE :

顧客に対するテレアポやアンケート調査、督促など、企業が行うコール業務の種類はさまざまです。こうした日々の架電業務を効率化するためにオートコールの導入を検討しているものの、「どれくらい費用がかかるかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、オートコールの導入や利用にかかる費用の内訳と、費用比較時に踏まえるべきポイントをご紹介します。

1.オートコールとは

オートコールとは、IVR(自動音声応答システム)に分類される機能のひとつで、あらかじめ録音した音声や音声合成で作成されたメッセージを使って、架電対象に一斉に電話をかけるためのシステムです。電話をかける相手の電話番号や架電する時間を設定することで、一斉に架電できます。

コールを受けた通話相手は、IVRに従い電話のボタンを操作することで、架電した企業側が収集したい情報に回答する仕組みです。架電できる件数はシステムやサービスによって違いがありますが、多いものでは1日あたり数万件程度の大量架電を行うことができます

IVRの仕組みや機能、活用シーンについては以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

IVR(電話自動音声応答システム)とは?メリット・デメリットと導入ポイント

従来のコール業務は、顧客リストなどの記載された電話番号に対して1件ずつダイヤルする方法が一般的でしたが、オートコールを活用することで、コール業務にかかる労力と人件費の大幅な削減が可能になります。

また、コール業務の内容によっては架電する従業員(オペレーターなど)の心理的負担が大きいものもありますが、自動音声によりメッセージを伝達することで、そうした従業員のストレスを軽減することも期待できます

このような特徴から、下記のようなコール業務を日常的に行っている企業は、オートコールの導入に向いている(オートコールを導入するメリットが大きい)と言えます。

  • テレアポを目的としたコールセンターの架電業務
  • 未払料金や期限切れの書類などを回収するための督促業務
  • 顧客や世論の意見・満足度などを収集するためのアンケート調査業務
  • イベントやキャンペーンの開催に伴う集客を促進するための架電業務
  • 独居生活を送っている高齢者などへの定期的な安否確認業務
  • その他、特定のリストに基づいて行う大量の架電業務

架電業務におけるオートコールシステムの活用事例については、以下の記事でより詳細に解説しています。詳しく知りたい方は、あわせてご覧ください。

オートコールシステムとは?活用事例や導入メリットを紹介

2.オートコールの導入・利用にかかる費用

オートコールを利用する方法としては各ベンダーが提供しているサービスから自社に合うものを選択するのが一般的です。料金の内訳はサービスによってさまざまですが、おおむね「初期費用」「月額費用」「その他」の3点に分類することができます。

オートコールの費用を構成する3点のうちの「その他」には、通話時間に応じて発生する通話料や、回線の使用料などが含まれます。ほかにも、月額費用の中に1,000件程度のコールが含まれ、それ以上の架電については従量課金となるものなど、サービスによってさまざまです。

一例として、弊社メディアリンクが提供するIVR「MediaVoice」のサービスラインナップに含まれるオートコールの料金を以下に示します。

初期費用

月額基本料

従量課金

120,000円

80,000円〜

固定電話:15円/1コール

携帯電話:25円/1コール
※通話料は固定電話3分、携帯電話1分換算

3.オートコールの費用比較前に踏まえるべきポイント

「どのオートコールを導入するか」を検討するタイミングでは、サービスに求める要素をまず洗い出すことが重要です。その後、求める要素を備えたサービスを複数ピックアップし、費用面の比較を行いましょう。そうすることで、自社にマッチしたコストメリットの大きいサービスを選びやすくなります。

オートコールは各ベンダーが提供するサービスによって料金体系が異なりますが、かかる費用の「安さ」だけで判断することはおすすめしません。コストに固執してしまうと、最悪の場合は「想定していたように活用できなかった」という事態を招くこともあるためです。

複数サービスの費用を比較するまでのステップを簡単にまとめると、次のような流れになります。

  1. サービスに求める要素を洗い出す
  2. 求める機能を備えたサービスを複数ピックアップする
  3. ピックアップした複数サービスの費用を比較する

なお、求める要素を洗い出す段階では、自社の業務性質や課題を踏まえた「機能面」と、それを活用するための「サポート面」に分けて考えるとよいでしょう。

機能面

機能面については、自社にとって「必要か」「適切か」という視点で、以下のようなポイントを検討しましょう。

  • 最大コール数:自社に必要なコール数はどの程度か
  • 自動音声の作成方法:適切なのは「録音」か「音声合成」か
  • 転送機能の有無:オペレーターに取り次げる機能は必要か
  • オプションの有無:SMS送信サービスなどは併用すべきか

サポート面

サポート面については、ベンダーから受けられるサポートの「範囲」や「程度」を踏まえながら、以下のような事柄を検討しましょう。

  • 運用前:音声の準備やトークスクリプト作成のサポートは必要か
  • トラブル発生時:どの連絡手段でサポートを受けたいか

4.自社にマッチしたオートコールを導入するなら「MediaVoice」

メディアリンクが提供するIVR「MediaVoice」は、オートコールをはじめ、あふれ呼が発生した場合の顧客によるコールバック予約を実現する「あふれ呼IVR」、365日24時間の自動応答を可能にする「自動受付IVR」、通話直後の顧客の声を収集できる「CSアンケートIVR」など、さまざまな用途で活用いただける自動音声応答システムです。

これらの機能はメニュー化されており、必要なものだけを選択することができるため、最小限の費用で導入することができます。

また、オートコールを用途別にメニュー化しており、下記のようなサービスをピンポイントでご利用いただくことも可能です。

  • 未入金車に支払いの督促を自動電話で行うオートコール
  • 定期的な安否確認や緊急時の安否確認を自動電話で行うオートコール
  • 倉庫でのドライバーへの出荷指示を自動電話で行うオートコール

さらに、SMS送信サービスをオプションで追加することもできるため、オートコールの活用の幅を広げることができます。サービスラインナップにはない機能を搭載したい場合は、独自のIVRをオーダーメイドで構築することも可能です。

オートコールをはじめ、企業のあらゆるニーズに応えられるIVR「MediaVoice」にご興味をお持ちの方は、ぜひ下記から詳細をご覧ください。

お役立ち資料

「IVR・電話対応」お役立ち資料一覧

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