【韓国語の電話対応】
ビジネスで使える基本フレーズと場面別会話例
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ビジネスで韓国語の電話対応が必要になったとき、何から始めればよいでしょうか。本記事では、電話の基本フレーズからシチュエーション別の実践表現、そして韓国特有のビジネスマナーまで、すぐに使える表現とポイントをまとめました。
韓国語での電話対応に自信が持てない方も、この記事を参考に一歩ずつ上達していきましょう。
目次

1. 韓国語での電話対応|必須の基本フレーズ
ビジネスシーンでの韓国語の電話対応で使える、基本的なフレーズをまずは押さえましょう。ここでは、電話の開始から用件の確認までに必要な基本フレーズをご紹介します。
電話をかけるときの第一声
「もしもし」にあたる韓国語の表現は「여보세요(ヨボセヨ)」です。ビジネスシーンでは、これに続けて会社名や用件を伝えます。日本語で言う「いつもお世話になっております」のような表現はありません。
▼具体的なフレーズ例
- 여보세요, ◯◯상사입니까?
(ヨボセヨ、◯◯サンサイムニッカ?)
もしもし、◯◯商事でしょうか? - 여보세요, ◯◯회사입니다.
(ヨボセヨ、◯◯フェサイムニダ)
もしもし、◯◯会社です。
電話に出るときの第一声
会社で電話を受ける際は、「여보세요(ヨボセヨ)」の後に社名を名乗ります。
▼具体的なフレーズ例
- 안녕하세요, ◯◯상사입니다.
(アンニョンハセヨ、◯◯サンサイムニダ)
こんにちは、◯◯商事でございます。 - ◯◯회사입니다.
(◯◯フェサイムニダ)
◯◯会社でございます。
会社名の名乗り方
会社名を名乗る際は正式名称を使用し、略称は避けます。
▼具体的なフレーズ例
- ◯◯주식회사 △△부 □□입니다.
(◯◯ジュシッフェサ △△ブ □□イムニダ)
◯◯株式会社△△部の□□でございます。 - ◯◯그룹의 △△입니다.
(◯◯グルプェ △△イムニダ)
◯◯グループの△△でございます。
担当者へ取り次ぐ際の表現
取り次ぎの際は、相手を待たせる時間が長くなりそうな場合、その旨を伝えることが望ましいです。
▼具体的なフレーズ例
- 잠시만 기다려 주시겠어요?
(チャムシマン キダリョ ジュシゲッソヨ)
少々お待ちください。 - 지금 연결해 드리겠습니다.
(チグム ヨンギョレ ドゥリゲッスムニダ)
ただいまお繋ぎいたします。
相手の用件を聞く際の表現
用件を確認する際は、丁寧かつ簡潔に尋ねることが重要です。
▼具体的なフレーズ例
- 어떤 일로 전화 하셨어요?
(オットン イルロ チョナ ハショッソヨ)
どのようなご用件でしょうか? - 무엇을 도와드릴까요?
(ムオスル トワドゥリルッカヨ?)
どうなさいましたか?
なお、本記事の最後でもご紹介しますが、電話を受けるときの外国語対応はIVR(自動音声応答システム)で自動化できます。特にインバウンド需要が増加している宿泊業界においては外国人観光客からの問い合わせ対応の自動化に貢献しており、実際にIVRを導入することで電話業務の負担を大幅に軽減した事例もあります。
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2. 韓国語での電話対応|シチュエーション別フレーズ
電話対応ではさまざまなシチュエーションが発生します。ここでは、実際のビジネスシーンでよく遭遇する場面別のフレーズをご紹介します。状況に応じて適切な表現を使い分けましょう。
担当者不在が不在のとき
- ◯◯장님은 잠깐 자리 비우셨습니다.
(◯◯クァジャンニムン チャムカン チャリ ピウショッスムニダ)
課長の◯◯は席を外しております。 - 오후에 돌아올 예정입니다.
(オフエ トラオル イェジョンイムニダ)
午後に戻る予定でございます。
伝言を預かるとき
- 메모 남겨 드릴까요?
(メモ ナムギョ トゥリルッカヨ)
ご伝言を賜りましょうか? - 다시 한번 성함 말씀해 주시겠어요?
(タシ ハンボン ソンハム マルスメ チュシゲッソヨ)
もう一度お名前をお伺いできますか?
折り返し電話を提案するとき
- 저희가 전화 드리도록 할까요?
(チョイガ チョナ トゥリドロッ ハルッカヨ)
こちらから折り返しお電話を差し上げましょうか?
通話の品質が悪いとき
- 전화가 잘 안 들리는데요.
(チョナガ チャル アン ドゥルリヌンデヨ)
お電話が少し遠いようです。
- 다시 한번 말씀해주실 수 있을까요?
(タシ ハンボン マルスムヘジュシル ス イッスルカヨ)
もう一度おっしゃっていただけませんか?
会話を終えるとき
- 감사합니다.
(カムサハムニダ)
ありがとうございます。
- 좋은 하루 보내세요.
(チョウン ハル ポネセヨ)
良い一日をお過ごしください。
再度の連絡を約束するとき
- 다음에 다시 연락드리겠습니다.
(タウメ タシ ヨンラクトゥリゲッスムニダ)
また改めてご連絡させていただきます。 - 확인해보고 다시 연락드리도록 하겠습니다
(ファギネボゴ タシ ヨンラクトゥリドロク ハゲッスムニダ)
確認の上、改めてご連絡させていただきます。
3. 韓国語の電話対応で使う丁寧表現と敬語
韓国語の電話対応では、適切な敬語の使用が非常に重要です。相手の地位や年齢、関係性に応じて適切な丁寧表現を選択することで、ビジネスマナーを守り、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
ヘヨ体とハムニダ体の使い分け
韓国語のビジネス敬語には、主に2つの丁寧表現があります。状況に応じて使い分けることが大切です。
ヘヨ体の使用場面と例文
▼使用場面
- 同僚との会話、比較的カジュアルなビジネスシーン
▼具体例
- 전화해 주셔서 감사해요.
(チョナヘ チュショソ カムサヘヨ)
お電話いただき、ありがとうございます。 - 잠시만 기다려 주세요.
(チャムシマン キダリョ チュセヨ)
少々お待ちください。
ハムニダ体の使用場面と例文
▼使用場面
- 取引先との会話、フォーマルなビジネスシーン
▼具体例
- 전화 주셔서 감사합니다.
(チョナ チュショソ カムサハムニダ)
お電話を賜り、誠にありがとうございます。 - 잠시만 기다려 주시겠습니까?
(チャムシマン キダリョ チュシゲッスムニッカ)
少々お待ちいただけますでしょうか?
役職にも「님」を付ける
日本で役職名を付けて人名を表す場合は「◯◯部長」のようになり、一般的に「様」は用いません。一方、韓国語の場合は役職名の後に「님(ニム:様)」を付けます。
▼一般的な役職名の敬称
- 社長:사장님(サジャンニム)
- 部長:부장님(プジャンニム)
- 課長:과장님(クァジャンニム)
- 主任:대리님(テリニム)
- 一般社員:씨(シ)
なお、「씨(シ)」は「〜さん」を表す語ですが、目上の人には使用しません。また、「씨」を付けるときは必ず「フルネーム+씨」の形にする必要があります。日本語の「名字+さん」のような感覚では使用できないため、注意しましょう。
自分や自社に使うべき謙譲表現
自分や自社に関する表現には謙譲語を使用することで、より丁寧な印象を与えられます。以下の動詞の謙譲語を押さえておきましょう。
4. 韓国語での電話対応マナーと注意点
韓国のビジネスシーンにおける電話対応では、日本とは異なる独特のマナーや配慮すべき点があります。ここでは、韓国語での電話対応を円滑に進めるための重要なポイントをご説明します。
電話応対における韓国式の礼儀
韓国のビジネス文化特有の礼儀作法があります。
▼基本的な注意点
- 年齢や役職を意識した待遇表現の使い分けが重要
- 相手の名前は必ず「◯◯씨(シ:◯◯さん)」もしくは役職名を付けて呼ぶ
- 「네(ネ:はい)」という相槌は日本より頻繁に打つ
- 目上の人との通話では、笑い声は控えめにする
- 電話を切る際は相手が先に切るのを待つ(特に目上の人の場合は必須)
返事や対応の速さについて
韓国独特のビジネス文化として、特に迅速な対応が重視されます。
▼スピード感のある対応のポイント
- 「少々お待ちください」と言った後は、日本以上に短い待ち時間が求められる
- 「確認いたします)」と伝えた場合、その場での即答が期待される
- 折り返し電話は、可能な限りその日のうちに行う
- 時間がかかる場合でも、「検討中」という現状報告だけは必ず行う
声のトーンと話す速度
韓国語特有の発音やイントネーションに関する注意点があります。
▼話し方のポイント
- 韓国語の敬語は語尾が特に重要なため、文末をはっきりと発音
- 数字は、特に誤解を避けるため一桁ずつ区切って伝える
- 漢字語は、韓国式の読み方で発音(例:株式会社→주식회사)
- 人名や社名は、特にゆっくり明確に発音する
避けるべき表現や態度
韓国のビジネス文化において特に注意が必要な点です。
▼NGポイント
- 相手の年齢や役職を確認せずに話を進める
- 謙譲語を使わずに自分の行動を説明する
- 「알겠습니다」(アルゲッスムニダ:分かりました)を多用する
→代わりに「네, 알고있겠습니다(ネ、アルゴイッゲッスムニダ:はい、承知いたしました)」を使う - 上司や目上の人に対して「아니요(アニヨ:いいえ)」と直接的な否定を使用する
→代わりに「죄송합니다만(チェソンハムニダマン:申し訳ございませんが)」を使う
正しい順序での電話の切り方
韓国のビジネス文化では、目上の人や取引先との電話を切る際の順序も重要です。相手が電話を切るのを待つのは、日本と似ています。
▼電話を切る順序
- 用件の確認と確認の言葉
- お礼の言葉
- 次回の連絡についての言及(必要な場合)
- 最後の挨拶
- 相手が電話を切るのを待つ
5. 韓国語の電話対応は「DXでんわ」にお任せ!
近年は韓流ブームの影響もあり、若者世代を中心に韓国語を話せる日本人が増えています。一方、特別な配慮が求められるビジネスコミュニケーションに慣れている方は、そう多くはないでしょう。
そうした韓国語を用いた電話業務を無人化・効率化するツールが、メディアリンクが提供するIVR(自動音声応答システム)の「DXでんわ」。会社にかかってきた電話にシステムが自動応答することで、電話受付・取次ぎの自動化を可能にするサービスです。
「DXでんわ」は英語をはじめ中国語や韓国語、フランス語、スペイン語など40の外国語に対応しているため、あらゆる言語圏の方からの電話の対応を自動化することができます。案内する音声ガイダンスは録音だけでなく、テキスト入力で作成できるのも利点です。
例えば宿泊施設の電話業務では、多言語対応のメリットを活かすことで、実際に以下の用途で「DXでんわ」が活用されています。
▼宿泊施設における「DXでんわ」の用途
- 外国人観光客からの電話による問い合わせ対応の自動化
- 外国語音声ガイダンスによるアクセス情報やチェックイン時間の自動案内
- 外国語が話せるスタッフへの電話の自動転送
ほかにも不動産やクリニック、IT企業など、幅広い業界で「DXでんわ」が利用されており、電話業務の効率化・省力化に貢献しています。
製品情報は以下のページでご紹介していますので、多言語に対応した自動音声案内サービス「DXでんわ」について詳しく知りたい方は、ぜひそちらもご覧ください。
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