+(プラス)番号からの不審な着信は要注意!
安全な対処方法を解説

電話対応 IVR

UPDATE :

「仕事中、突然+(プラス)から始まる電話番号から着信があった」という経験をされた方は少なくないでしょう。このような国際電話の形式の着信については、適切な知識を持って対応することが重要です。

 

この記事では、+(プラス)から始まる電話番号の基本的な知識から安全な対処方法まで、実践的な情報をご紹介します。

1. +(プラス)から始まる電話番号とは

+(プラス)から始まる電話番号は、国際電話の際に使用される国番号(カントリーコード)を示すものです。たとえば、日本の国番号は「+81」、アメリカやカナダは「+1」、イギリスは「+44」といった具合で示されます。

海外の取引先やビジネスパートナーとの連絡、海外出張中のスタッフとのやり取りなど、一般的なビジネスシーンでは正当な目的で使用される重要な電話番号です。また、国際会議の参加やグローバルなウェビナーへの参加時にも、このような番号形式が使用されることがあります。

しかし近年、この国際電話の仕組みを悪用した詐欺や迷惑電話が増加しており、一般消費者やビジネスパーソンを狙った新たな脅威として注目されています。正当な国際電話と不審な電話を見分けるためにも、まずはこの番号形式の基本を理解しておくことが大切です。

2. なぜ突然+(プラス)番号から着信があるのか

近年、+(プラス)番号や非通知からの不審な着信が増加しています。このような突然の着信には、以下のようなケースが考えられます。

国際電話を装った詐欺の可能性:
海外の取引や投資案件を装い、信用させようとするケースです。また、ビジネスパーソンを狙って個人情報や機密情報を窃取するソーシャルエンジニアリングの手口も見られます。

海外からの営業・迷惑電話の可能性:
実際の海外企業からの営業電話である場合もあります。しかし、時差を利用した深夜や早朝の着信は、故意に慌てさせることを目的とした迷惑電話である可能性もあります。

番号を偽装した国内からの不審な電話の可能性:
実際は国内からの発信にもかかわらず、国際電話を装っているケースも考えられます。

非通知設定された迷惑電話の可能性:
+(プラス)番号のほか、非通知設定も詐欺や迷惑電話の典型的な手口です。発信者が意図的に身元を隠すために使用しているケースが考えられます。

なお、知らない電話番号からの突然の着信にも、上記のようなリスクが潜んでいる可能性があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

知らない番号からの電話への対応方法:迷惑電話の見分け方も解説

3. +(プラス)番号や非通知から着信があったときの対処法

不審な着信を受けた場合は落ち着いて対応することが重要です。ビジネスパーソンを狙った詐欺や迷惑電話に巻き込まれないよう、以下の基本的な対処法を身につけておきましょう。

不審な電話への対処法をまとめた図

電話に出ない

予定していない国際電話や非通知電話には、原則として出ないようにしましょう。正当な取引先からの連絡であれば、通常はメールなど他の手段で事前または事後に連絡があるはずです。特に、深夜や早朝の着信には要注意です。

折り返さない

不在着信があっても、見知らぬ+(プラス)番号には折り返し電話をしないことが重要です。国際電話料金を悪用した詐欺(国際ワン切り詐欺)や、さらなる被害に巻き込まれる可能性があります。もし海外からの重要な連絡を待っている場合でも、不審な番号には直接電話を返さず、正規の連絡先(メールアドレスなど)を使って確認するようにしましょう。

番号を検索する

インターネットで電話番号を検索することで、同様の被害報告や注意喚起の情報が見つかることがあります。ただし、検索結果を過信せず、あくまでも参考情報として扱うようにしましょう。また、業務用の固定電話に+(プラス)番号から着信があった場合は、不審な番号として社内で共有することをお勧めします。

4. +(プラス)番号や非通知の着信に出てしまったらどうすべき?

電話に出ないことが基本ですが、業務中の慌ただしさから思わず出てしまうこともあるでしょう。そんなときは以下の対応を心がけることで、被害を最小限に抑えることができます。

不審な電話に出てしまったときの対応を示した図

すぐに電話を切る

不審な話題や要求を持ちかけられた場合は、相手の話を最後まで聞く必要はありません。「申し訳ありませんが、お話を伺えません」とビジネスライクに断って、すぐに通話を終了しましょう。相手が執拗に話を続けようとしても、毅然とした態度で電話を切ることが重要です。

不安な場合は自治体や警察に相談する

脅迫めいた内容を告げられたり、個人情報を聞き出そうとされたりした場合は、一人で抱え込まず専門機関に相談しましょう。消費者ホットライン(188)や警察相談専用電話(#9110)では、経験豊富な担当者が適切なアドバイスを提供してくれます。また、社内の担当部署や上司にも速やかに報告することをお勧めします。

5. +(プラス)番号や非通知からの着信をシャットアウトする方法

不審な着信に悩まされないよう、予防的な対策を講じ、電話に出ない工夫を行うことも重要です。ここでは具体的な方法として、「電話機で着信拒否設定を行う」と「IVR(自動音声応答システム)を活用する」の2点をご紹介します。

電話機で着信拒否設定を行う

着信拒否の設定は、電話機や端末の種類によって操作方法が異なります。以下に、主な端末の設定手順をご紹介します。

iPhoneの設定方法

「設定」アプリから「電話」を選び、「着信拒否とブロック」で設定を行います。「不明な発信者を消音」をオンにすることで、電話帳に登録されていない番号からの着信を自動的に消音できます。必要に応じて、特定の国番号からの着信を一律でブロックすることも可能です。

Androidの設定方法

「電話」アプリの設定から「着信拒否」を選択して設定します。機種によっては「迷惑電話対策」や「スパムブロック」といった名称で提供されている場合もあります。国際電話や非通知の着信を一括でブロックする機能も備わっています。

固定電話の設定方法

多くのビジネスフォンには、国際電話や非通知からの着信を制限する機能が搭載されています。設定方法は機種により異なるため、マニュアルを確認するか、メーカーのサポート窓口にお問い合わせください。基本的には管理者メニューから設定可能です。

IVR(自動音声応答システム)を活用する

IVRを導入することで、不審な着信に対する抑止効果が期待できます。着信時に自動音声で用件を確認し、番号入力を求めるなどの手順を設けることで、不審な発信者を効果的に選別することができます。また、管理画面で不審な番号を登録することで、着信そのものをブロックすることも可能です。

6. 企業への迷惑電話を防止するなら「DXでんわ」がおすすめ

そもそもIVR(自動音声応答システム)とは、着信に対して自動音声で応答し、電話相手の用件に応じて適切な部署・担当者に振り分けるツールです。

メディアリンクが提供する「DXでんわ」は柔軟な分岐設定が可能なほか、さまざまな機能を備えているため、迷惑電話・営業電話をブロックする目的でも役立ちます。例えば、以下のような使い方が可能です。

・プッシュボタン操作で「営業電話」を選択した相手に対し、「お電話での営業は受け付けておりません」のような音声を案内して終話する。

・相手に用件を吹き込んでもらい、録音・テキスト要約された内容を確認したうえで、必要な電話かどうかを判断する。

・自動音声で「この通話は録音しています」のようなアナウンスを行うことで、詐欺や嫌がらせなどの迷惑電話を抑止する。

また、「DXでんわ」にはSMS送信機能も標準搭載されているため、例えば営業目的の電話相手にWebページのURLをテキスト情報で案内し、フォームからの連絡を促すこともできます。もちろん、特定の電話番号を登録して着信拒否を行うことも可能です。

+(プラス)番号や非通知番号からの迷惑電話・営業電話を防止したい場合は、ぜひ「DXでんわ」をご検討ください。

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