知らない番号からの電話への対応方法:
迷惑電話の見分け方も解説

IVR 電話対応

UPDATE :

ビジネスパーソンにとって、知らない番号からの電話への対応は慎重を要する場面です。近年増加する特殊詐欺や悪質な勧誘の手口は巧妙化しており、適切な判断と対応が求められます。

 

本記事では、安全な電話対応の具体的な方法と、迷惑電話を未然に防ぐための実践的な対策をご紹介します。

1. 知らない番号から電話がかかってきたときの対応方法

知らない番号から電話がかかってきた場合はどのように対応すべきか、主な対処法を3つご紹介します。

知らない番号電話がかかってきたときの対処法をまとめた図

非通知や国際電話番号には出ない

正当な取引先や重要な連絡は通常、発信番号を通知するのが一般的です。また、+(プラス)から始まる国際電話番号が詐欺や迷惑電話で悪用されるケースも増えています。そのため、非通知設定や国際電話番号からの着信は原則として応答を避けることが賢明です。

+(プラス)から始まる電話番号の正体や、かかってくる理由、対処法については以下の記事で解説しています。詳しく知りたい方は、あわせてご覧ください。

+(プラス)番号からの不審な着信は要注意!安全な対処方法を解説

留守番電話メッセージやSMSを確認する

重要な用件であれば、相手は必ず何らかの形でメッセージを残すものです。留守番電話やSMSで用件を確認することで、知らない番号の安全性を判断することができます。また、IVR(自動音声応答システム)を導入している場合も、相手が吹き込んだ用件を後から確認することで対応の要否を判断できます。

なお、詳しくは本記事の下部でもご紹介しますが、IVRの中には電話相手のメッセージをAIがテキスト要約してくれるサービスもあります。音声データを聞き返したり、メッセージの全文に目を通す必要がないため、効率的な事後対応が可能です。

AIによるテキスト要約機能が“標準搭載”のIVR
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インターネットで番号を検索する

着信履歴に残された電話番号をインターネットで検索することで、その番号に関する他のユーザーの報告や評価を確認できます。迷惑電話や詐欺に使用された番号は、各種の情報共有サイトで報告されていることも多いです。ただし、検索結果の信頼性には注意し、複数の情報源で確認することをお勧めします。

2. 知らない番号からの着信が迷惑電話か見分けるポイント

知らない番号に出る場合、相手の話術や要求内容から迷惑電話かどうかを判断することが重要です。ビジネスの現場では正当な取引先からの連絡と迷惑電話を的確に区別する必要があります。以下では、迷惑電話や詐欺の電話を見分けるための主要なポイントをご説明します。

迷惑電話を見分けるポイントを示した図

個人情報を尋ねられるか

正当なビジネス連絡では、いきなり詳細な個人情報や社内情報を求めることは稀です。特に、名前や所属部署以外の情報(住所、生年月日、銀行口座情報など)を確認される場合は要注意です。また、社内の人事情報や取引先の詳細など、通常のビジネス電話では確認しない情報を聞かれた場合は警戒が必要です。

緊急性を訴えてくるか

「本日中の対応が必要」「今すぐに」といった過度な緊急性を強調する電話は、相手の冷静な判断を妨げようとする詐欺の典型的な手口です。実際のビジネスでは、緊急の案件であっても相手に確認や判断の時間を与えるのが一般的です。時間的プレッシャーをかけながら意思決定を迫る場合は、詐欺の可能性を疑う必要があります。

支払いを求められるか

突然の支払い要求や通常と異なる支払い方法の指示は、最も警戒すべき兆候です。特に、電子マネーやギフトカードでの支払いを求められる場合は、ほぼ間違いなく詐欺です。また、取引先を装って請求書の支払い先を急遽変更するように指示してくる場合も、電話を併用したビジネスメール詐欺(BEC)の可能性が高いため、慎重な確認が必要です。

3. 知らない電話番号に出てしまったときの対処法

予期せず知らない番号からの電話に出てしまった場合でも、適切な対応により被害を防ぐことができます。以下の対応を参考にしてください。

知らない電話番号からの着信に出てしまったときの対処法をまとめた図

早めに電話を切る

不審な電話だと判断した場合は、相手の感情を逆なでせず、ビジネスライクに対応を終了することが重要です。「申し訳ありませんが、ただいま業務中につき対応できません」「担当部署に確認の上、必要であればこちらからご連絡させていただきます」など、明確かつ丁寧な断り方を心がけましょう。長々と会話を続けることで相手に個人情報を聞き出される可能性が高まるため、簡潔な対応を心がけます。

個人情報や機密情報は伝えない

電話での問い合わせに対して、安易に個人情報や社内の機密情報を開示することは避けましょう。特に、取引先を装った電話の場合、すでに知っているはずの情報を確認する形で聞き出そうとする手口にも注意が必要です。不明な点があれば「担当者に確認させていただきます」と返答し、一度電話を切ることをお勧めします。

不審な場合は警察などに相談する

明らかな脅迫や詐欺と思われる電話を受けた場合は、躊躇せず警察に相談しましょう。また、多くの自治体や消費者センターでは、特殊詐欺や悪質商法に関する相談窓口を設けています。これらの専門機関に相談することで、同様の被害の防止にも貢献できます。

社内で情報を共有する

不審な電話の情報は、速やかに社内で共有することが重要です。同様の電話が他の部署にもかかってくる可能性があるためです。電話の日時、相手の特徴、会話の内容などを記録し、社内のセキュリティ担当部署や上司に報告することで、組織全体での防衛体制を強化できます。

4. 迷惑電話を未然に防ぐための方法

迷惑電話への対応は事後対策よりも予防が効果的です。ビジネスの現場では生産性を維持しながら不要な電話を防ぐ仕組みづくりが重要になっています。以下では、実践的な予防策をご紹介します。

迷惑電話を防ぐため方法をまとめた図

不審な電話番号の着信拒否設定を行う

スマートフォンやビジネスフォンには、特定の電話番号からの着信を拒否する機能が標準で搭載されています。過去に迷惑電話や不審な電話を受けた番号は、すぐに着信拒否リストに登録することをお勧めします。多くの端末では、非通知や国際電話からの着信も一括でブロックできる機能を備えているため、業務に支障のない範囲で活用しましょう。

電話帳への登録を習慣づける

取引先や関係者の電話番号を日頃からこまめに登録することで、重要な取引先からの着信を確実に識別できるようになります。特に、新規取引開始時や名刺交換の際には、すぐに電話帳に登録する習慣をつけることが大切です。名刺管理サービスを活用すれば、電話番号の登録作業を効率化できます。

迷惑電話を自動ブロックするサービス・アプリを活用する

通信事業者やセキュリティ企業が提供する迷惑電話防止サービスやアプリは、独自のデータベースを活用して不審な電話を自動的に判別し、ブロックしてくれます。これらのサービスやアプリは最新の迷惑電話情報で更新されており、新たな手口にも対応できる利点があります。ただし導入にはコストがかかる場合もあるため、業務効率の向上や社員の負担軽減とのバランスを考慮する必要があります。

有人で対応しない仕組みをつくる

たとえ迷惑電話がかかってきたとしても、IVR(自動音声応答システム)を導入していれば人による直接の電話対応を避けることができます。相手に用件を吹き込んでもらい、後から内容を確認することで、必要な連絡かどうかを判断できます。また、IVRでは特定の電話番号をブラックリストとして登録し、着信をブロックすることも可能です。これにより、不要な電話対応の時間を削減し、本来の業務に集中できる環境を整えることができます。

5. 知らない電話番号への対応を回避・効率化するなら「DXでんわ」

「DXでんわ」は、企業における日々の電話業務を効率化するIVRです。かかってきた電話に自動音声で応答し、電話相手の用件に応じて適切な部署・担当者に通話を振り分けるほか、迷惑電話や営業電話をシャットアウトできるため、従業員は必要な電話にのみ対応することができます

また、電話相手が吹き込んだ用件はAIがテキスト要約し、メールやチャットなどで関係者に自動通知されるため、知らない番号からの着信の要否をスムーズに判断することが可能です。もちろん、明らかな営業電話や不審な電話については、あらかじめ番号を登録することで着信拒否を行うこともできます。

さらに、「DXでんわ」には相手の電話にショートメッセージを送るSMS送信機能が備わっているため、例えば「営業電話に対して自社サイトのURLを案内し、問い合わせフォームからの連絡を促す」といった使い方も可能です。

なお、仮に詐欺などの電話がかかってきたとしても、自動音声で「この通話は録音しています」といったメッセージを流すことで、自社への犯罪行為の抑止効果が期待できます

「DXでんわ」の詳細は以下のページでご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

迷惑電話・営業電話をゼロにするIVR
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