AI電話自動応答サービス比較6選:
失敗しない選び方も解説

音声認識 IVR

UPDATE :

AI電話自動応答サービスの導入を検討しているものの、どの製品を選べばよいか迷っていませんか?

 

本記事では、ボイスボットとAI搭載型IVRの違いを解説したうえで、主要6製品の特徴や料金を比較。さらに、失敗しない選定ポイントをご紹介します。自社に最適なサービスを見つけるための参考にしてください。

AI電話自動応答サービスは2種類ある

AI電話自動応答サービスと一口に言っても、実は大きく2つのタイプに分かれ、ほとんどの場合は下記いずれかの製品を指します。

  • ボイスボット
  • AI搭載型IVR

どちらもAIを活用して電話対応を自動化するサービスですが、得意とする業務が異なります。自社に最適なサービスを選ぶためには、まずこの違いを理解しておくことが重要です。

ボイスボット

ボイスボットは、AIが顧客と自然な会話を行いながら、問い合わせ対応を完結させることを目指したシステムです。音声認識技術(STT)と音声合成技術(TTS)、そして大規模言語モデル(LLM)を組み合わせることで、まるで人間のオペレーターと話しているかのような対話を実現します。

顧客が自由に話した内容をAIが聞き取り、自社のナレッジデータベースから適切な回答を生成して返答します。プッシュボタン操作を求められることなく、自然な言葉で用件を伝えられる点が特徴です。よくある質問や、定型的な問い合わせへの対応を得意としています。

AI搭載型IVR

IVR(自動音声応答システム)は、企業の代表電話などで使われている「プッシュボタンで番号を選択する」仕組みをベースにしたシステムです。「ご用件に応じて番号を押してください」という音声ガイダンスを聞いたことがある方も多いでしょう。

近年は、このIVRにAI自動応答機能を搭載した製品が登場しています。プッシュボタン操作だけでなく、顧客の発話内容を音声認識で聞き取り、適切な担当者への転送や簡単な回答を行うことが可能です。

IVRの仕組みや機能について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

両者の違いは?

大まかに言えば、ボイスボットとIVRは目指すゴールが異なります。ボイスボットは、AIによる会話で顧客の問い合わせをその場で解決することに主眼を置いたサービスです。一方、IVRは、かかってきた電話を適切な担当者や部署に振り分けることを主な目的としています。

「可能な限りAIで電話対応を完結させたい」と考えるならボイスボット、「対応すべき電話だけを人につなぎたい」と考えるならIVRが適しているでしょう。ただし、これはあくまで大まかな分類で、実際にはサービスを提供しているベンダーによって機能や特徴は異なります。

転送機能を重視したボイスボットもあれば、AI応答機能を充実させたIVRサービスもあるため、導入を検討する際は、まず自社の課題と目的を明確にすることが大切です。また、AIと人がそれぞれ対応できる範囲を明確に線引きしておくことも、導入成功の鍵となります。

AI電話自動応答サービスの比較|ボイスボット3選

ここからは具体的な製品を比較していきます。まずはボイスボットから3つのサービスをご紹介します。

AItoVoice|メディアリンク

AItoVoiceのイメージ

AItoVoice(アイトボイス)は、LLM(大規模言語モデル)とSTT(音声認識)、TTS(音声合成)技術を組み合わせたボイスボットサービスです。RAG(検索拡張生成)技術を採用しており、自社のナレッジデータベースに基づいた正確な回答を提供します。回答精度は70~90%を実現しており、実際の導入企業では問い合わせ対応数を40~70%削減した実績があります。

24時間365日対応が可能で、AIだけでは対応しきれない場合は有人転送機能を使ってオペレーターにつなぐことも可能です。このほか、通話内容を自動で要約する機能や、ボットの利用履歴を分析できるレポート機能などを搭載しています。

  • 初期費用:200,000円
  • 月額利用料:50,000円〜

PKSHA VoiceAgent|PKSHA

PKSHA VoiceAgentのイメージ

PKSHA VoiceAgentは、コールセンター向けのボイスボットサービスです。定型業務をAIに任せることで繁閑差を吸収し、オペレーターの採用・教育にかかる管理コストを削減できます。自動化によって応答スピードが改善されるため、顧客を待たせない体制を構築でき、顧客満足度の向上にも貢献します。

有人対応業務の一部をボイスボットに変更することでオペレーターの負荷を軽減し、離職率を下げる効果も期待できます。

  • 初期費用:要問い合わせ
  • 月額利用料:要問い合わせ

ミライAI|ソフツー

ミライAIのイメージ

ミライAIは、電話の取次ぎや折り返し対応に特化したボイスボットサービスです。特に中小企業から支持を集めています。会話内容を自動で文字起こしする機能を備えており、録音データとテキストの両方で内容を確認できます。

SMS送信機能も搭載しているため、予約フォームのURLや地図情報などを顧客に送信することも可能です。

  • 初期費用:0円〜
  • 月額利用料:500円〜

AI電話自動応答サービスの比較|AI搭載型IVR3選

続いて、AI搭載型IVRのサービスを3つご紹介します。電話の振り分けや取次業務の効率化を重視する企業に適したサービスです。

DXでんわ|メディアリンク

DXでんわのイメージ

DXでんわは、AI自動応答機能を搭載したIVRサービスです。AIが顧客の用件を聞き取り、後続分岐や適切な担当者への転送、問い合わせへの自動回答などを行います。プッシュボタン操作を併用することも可能です。

また、AI要約機能も備えているのも特長です。顧客が吹き込んだ用件や従業員との通話内容は録音だけでなく、AIが「全文」と「要点文」の2種類のテキストに文字起こししてくれます。これらの機能を含め、14日間の無料トライアルでは全機能を利用することが可能です。

  • 初期費用:0円
  • 月額利用料:10,000円〜

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アイブリー|アイブリー

アイブリーのイメージ

アイブリーは、AI電話代行サービスとIVR機能の両方を備えたIVRです。AIオペレーターが用件をヒアリングし、メールやチャットツールにリアルタイムで通知します。

新規電話番号の取得も可能で、既存の電話番号をそのまま利用することもできます。問い合わせ内容に応じてルールを設定でき、担当部署への転送やSMS送信など、柔軟な対応が可能です。

  • 初期費用:要問い合わせ
  • 月額利用料:0円〜

DHK CANVAS|電話放送局

DHK CANVASのイメージ

DHK CANVASは、ノーコードで設定できるIVRサービスです。コールセンター現場のニーズを反映して開発されており、簡易的な受付から高度で複雑な受付まで、現場の実情に応じて柔軟に設定できます。ドラッグ&ドロップで直感的にコールフローを作成できるため、専門知識がなくても運用可能です。

API連携で外部システムと接続できるため、顧客情報や商品情報の参照、受付データの自動連携が実現できます。1契約で複数業務に対応できる点も特徴です。

  • 初期費用:200,000円~
  • 月額利用料:150,000円~

なお、AIの有無を問わず、より広くIVRサービスを比較したい方は、以下の記事をご覧ください。

AI電話自動応答サービスを比較するときのポイント

AI電話自動応答サービスは多数の製品があり、それぞれ特徴が異なります。サービス選びで失敗しないためには、以下の4つのポイントを押さえて比較検討することが重要です。

  • AIの回答精度や応答速度は適切か
  • 必要に応じて有人エスカレーションできるか
  • 外部システムと連携できるか
  • サポート体制は充実しているか

AIの回答精度や応答速度は適切か

AIの回答精度と応答速度は、AI電話自動応答サービスの導入効果を左右する重要な要素です。回答精度が低いと顧客に誤った情報を提供してしまい、クレームにつながる可能性があります。また、応答速度が遅いと顧客を待たせることになり、かえって顧客満足度を下げてしまいます。

回答精度と応答速度を確かめるためにも、無料トライアルを提供しているサービスから試してみるのがおすすめです。実際に自社の業務で試用し、想定される質問を投げかけてみて、適切な回答が返ってくるか、応答までの時間は許容範囲内かを確認しましょう。

必要に応じて有人エスカレーションできるか

特にボイスボットを導入する場合、AIが顧客の問い合わせを解決できないケースへの対策が取れるサービスかどうかも重要です。AIだけで完結できない複雑な問い合わせや、顧客が人間との対話を希望する場合、担当者やオペレーターなどの「人につながる仕組み」がなければ、顧客満足度は大きく低下します。

有人エスカレーション機能の有無だけでなく、どのような条件で転送されるのか、転送先をどこまで柔軟に設定できるのかも確認しておきましょう。なお、IVRはそもそも電話を適切な担当者や部署に振り分けるシステムなので、この点は問題ありません

外部システムと連携できるか

業務によっては、予約システムやCRM(顧客関係管理システム)などの外部システムとの連携が必要になります。例えば、予約受付を自動化したい場合は予約システムと連携できなければ、受付後の処理を手作業で行わなければなりません。

API連携の可否や、どのようなシステムと連携できるのかを事前に確認しておきましょう。自社で使用している既存システムとの連携実績があるかどうかも、選定の判断材料になります。

サポート体制は充実しているか

AI電話自動応答サービスは導入して終わりではなく、運用しながら改善を重ねていくものです。導入時の設定サポートはもちろん、運用開始後もベンダーから丁寧なサポートを受けられるかどうかが、導入成功の鍵となります。

サポートの提供方法(メール、電話、チャットなど)、対応時間、追加費用の有無などを確認しておきましょう。また、専任のカスタマーサクセス担当がつくサービスもあるため、初めてAI電話自動応答サービスを導入する企業は、手厚いサポートが受けられるベンダーを選ぶことをおすすめします

おすすめのAI電話自動応答サービス

最後におすすめのAI電話自動応答サービスとして、改めて当社メディアリンクの2製品をご紹介します。ボイスボットとIVRで特徴が異なりますので、自社の導入目的に合わせてご覧ください。

ボイスボットなら「AItoVoice」

AIによる高度な電話対応の自動化を目指すなら、AItoVoice(アイトボイス)がおすすめです。RAG技術を活用した高い回答精度(70~90%)と、実際の導入企業で問い合わせ対応数を70%削減した実績が、その効果を証明しています。

24時間365日対応が可能で、AIだけでは対応しきれない場合の有人転送機能も備えています。通話内容の自動要約機能やレポート・分析機能により、運用改善にも役立ちます。

初期費用は200,000円、月額利用料は50,000円~となっており、本格的な電話対応自動化を実現したい企業に最適なサービスです。無料トライアルも提供しています。

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AI搭載型IVRなら「DXでんわ」

電話の振り分けや取次ぎ業務の効率化を目指すなら、DXでんわがおすすめです。初期費用0円、月額10,000円〜という手頃な価格設定で、中小企業でも導入しやすい点が魅力です。

AI要約機能により、顧客が吹き込んだ用件や通話内容を「全文」と「要点文」の2種類のテキストに自動変換してくれるため、録音を聞く手間が省けます。

なお、最短3日で導入可能で、14日間の無料トライアルでは全機能を試せるため、システムの導入をお急ぎの方も、効果や操作感をじっくり確認してから導入したい方も、おすすめのサービスです。

よくある質問

AI電話とは何ですか?

AIを活用して電話対応を自動化するサービスで、大きく「ボイスボット」と「AI搭載型IVR」の2種類があります。ボイスボットはAIが顧客と自然な会話を行いながら問い合わせ対応を完結させ、AI搭載型IVRは顧客の発話内容を音声認識で聞き取り、適切な担当者への転送や簡単な回答を行います。24時間365日対応が可能で、電話対応の効率化や顧客満足度向上に貢献します。

AI電話の導入費用はいくらですか?

サービスによって大きく異なります。高度なAI技術を活用する場合、初期費用は数十万円、月額費用も数万円〜となります。一方で、電話の自動受付や取次ぎといったシンプルな機能だけを活用したい場合は、サービスによっては初期費用0円〜、月額費用も数千円程度で利用することが可能です。無料トライアルを提供しているサービスもあるため、実際に試用して効果や操作感を確認してから導入を判断することをおすすめします。

お役立ち資料


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